一本立ち(ごっつ)
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今日はインプット。定期的にインプットして分析することで、オモシロを加速していきます。お笑いをただなんとなく見ていても、面白くなることはなくて、「なぜ面白いのか?」を考えて、自分がどう活用するか?出来れば、理論化して応用可能にしていく。そうすることによって、血肉となると考える。
一本立ち
お笑い芸人の師匠(松ちゃん、かなり高齢、だみ声)のもとに初舞台の弟子漫才コンビ(浜田、今田)が挨拶に来ている。
松ちゃん「あーそーか、お前らもやっと初舞台か。どや?コンビ名考えたんか?」
浜ちゃんと今田顔を見合わせながら
「あの、色々迷ったんですが、レーザービーム」
聞いた瞬間手に持っていた櫛を畳に投げつけて怒り出す松ちゃん
「ダリャー、なんやその名前は!」
今田「でも師匠、お客様のハートを撃ちぬくという意味もあるんです。」
松ちゃん「その心は大切やけども、お前なコンビ名というのは看板や!50年、60年やっていかなあかんのや!考えなおせ!」
その時、スタッフが
「あのー、カレーライス師匠、3番に電話入ってます。」
松ちゃん電話をとって「はい、カレーライスですけど。はよ~ハヤシライス持ってきてくれな。腹減っとんねや」
電話を置いて
松ちゃん「考えたんか?なんちゅう名前や」
浜ちゃん(笑いながら)「パラシュート部隊」
松ちゃん「どういう意味や(怒)!」
今田「お客さんのハートに舞い降りる」
スタッフ「カレーライス師匠、3番にお電話です。」
松ちゃん「はよチキンライス持ってきてくれな!腹減っとんのや」
電話を置いて
松ちゃん「考えたんか?なんちゅう名前や」
浜ちゃん「ミルキーウェイ」
松ちゃん「どういう意味や(怒)!」
松ちゃん「お客様を甘い気持に…」
松ちゃん「もうええわ!」
考察
コンビ名にうるさい師匠の芸名が「カレーライス」というところが面白いのだが、今田の「お客様の心に…」という説明で少し温度が上がる。そこにスタッフからの割り込みがあり、「はいカレーライスですが…」という流れがよい。
松ちゃんは自分がウケて笑ってしまっている。この自分がウケているのを少し堪え気味に演じているのがメタな視点になって更に面白くなる。
コンビ名を3回繰り返すのも面白い。
感想
「お前が言うな」事例は基本的に面白い。
それに、コンビ名をわざとベタにして説明で笑わせる。
更に、松ちゃん師匠のキャラがおかしいのと芸名カレーライスで「ハヤシライス」「チキンライス(2回目なぜか注文品が変わる)」を待っているという状況がよい。
キャラ+ベタな芸名+お前が言うな+繰り返し
4つ要素がうまく噛み合っている。3つめのコンビ名「ミルキーウェイ」あたりが一番盛り上がるので、ベタでもキャラにのせ繰り返せば面白い。
どう活用するか
明らかに自分が出来ていないのに、人が出来ていないと指摘するべき、相手がノッて、ヘンな言い訳をしてくれれば、繰り返す。出来ていないことを状況や別の人がツッコんでくれると最高である。
会話のシチュエーションで常にそのあたりは狙っていこう。