一人称
いつぼは、考えた。
いつぼは、普段は文章を書くときに自分のことを「私」と言っているが、最近ブログをはじめた方で、自分の苗字を文頭につける方がいて、文章が面白いと思った。
いつぼはさっそく、マネをしてみることにした。そうすることで、文章に変化が現れるとしたらシメたものである。そのあかつきにはいつぼは「しめしめ」とほくそ笑むだろう。
ところで、いつぼは、普段から人の名前をよばないし、もろん自分のことも極力表現しないようにしている。もしかしたら、これはいつぼの心の問題をあらわしているのかもしれない。
いつぼにとって、自分の問題は非常に自覚しにくく、評価しにくいので、文体を変えたり、視点を変えることによって、何か分かればいいと思ったのでした。
いつぼは、文頭に自分の名前を入れるだけで、思考の流れまで少し変わることに気がついた。この問題をあらためてきちんと考えてみようと思ったいつぼだった。